蔵人日記 | 飯沼本家

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蔵人日記
2021年1月12日(火)

飯沼本家のひとびと

酒造りの最前線に携わる蔵人が語る、日々の仕事にまつわるあれやこれや。


第三回目は、樽(こも)巻き担当の鈴木が担当します。


 


あけましておめでとうございます。樽(こも)巻き担当の鈴木です。


今回は「樽」が完成するまでのお話をご紹介したいと思います。


 


樽のサイズですが、当社で扱っている物は5種類です。


1斗樽(18ℓ)


2斗樽上底(18ℓ)


2斗樽(36ℓ)


4斗樽上底(36ℓ)


4斗樽(72ℓ)


上底は樽の高さが半分になりますが、組み上げる時に下に空洞を作るため、完成後の見た目の大きさは変わらないです。


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まずは樽の中に水を入れるところから始まります。


杉の木と竹で組まれている樽は乾いてくると隙間ができてしまい、このままだとお酒が漏れてしまいます。


水を吸わせる事で木が膨張し、隙間を無くしてくれます。


使用直前に水を出し、これで安心してお酒を入れられます。


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使用する縄と、菰(こも)です。


太さも長さも違う縄は4種類。


昔と違い縄と、菰は、合成された素材で出来ています。


樽に、お酒は入っています。(1斗樽)


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樽の保護と肉付けのために、発泡スチロールを取り付けます。


昔はワラを巻いていたそうです。


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樽を一度横にして、位置を決めながら、樽に菰を巻きつけて起き上がらせたところです。


ここでのポイントは、ゆるめず、まっすぐ巻く事です。


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樽の頭を縄で編んでいきます。


ここでのポイントは、綺麗な編み模様が作れるかどうかです。


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樽を逆さまにし、下も編んでいきます。


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一番太い縄で樽のまわりを縛っていきます。


ここでのポイントは、くたくたにならないように、力を込めて強く縛ります。


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5ffe463b-2ee42ab1最後に細い縄を3本まとめて、樽の周りの上部と下部の方を縛り、完成です!


ここでのポイントは、3本の縄を綺麗に並べながら縛ることです。


 


いかがでしたか?


写真だけでは分かりにくいとは思いますが、機会があればぜひ動画でもご紹介出来ればいいなと思っています。


個人的に樽をご注文することは、一生に一度あるかないか、人生の分岐点になるようなお祝いの席や、イベント事です。


そんな大事な場面で必要な樽を作るのは、本当に光栄なことです。


「この樽は私のかわりに何を見てくるんだろう」と思いながら、ひとつひとつ丁寧に気持ちを込めて作り続けたいと思います。


 


written by 鈴木 久則


 

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