蔵人日記 | 飯沼本家

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蔵人日記
2020年12月1日(火)

飯沼本家のひとびと

酒造りの最前線に携わる蔵人が語る、日々の仕事にまつわるあれやこれや。


第二回目は、精米担当の関口が担当します。


 


こんにちは。精米担当の関口です。


「蔵人日記」という場をお借りできましたので、今日は精米所が普段どんな仕事をしているか、簡単にお話します。


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これは地元、八街市の契約農家さんの手で作られた酒米の「五百万石」の玄米が入った米袋です。


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中身はこんな感じです。


一袋に30キロ程の玄米が詰まっています。


ちょっと青いのが混じってますね。


これは青米と呼ばれるものです。


未熟なお米というわけではなく、葉緑素がまだ残っているために緑色に見えます。


不思議なことに、これらは精米すればしっかりと白米になります。


まずはこれを一袋ずつ…。


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この穴の中に放り込んでいきます。


金網の張られたすり鉢状の穴の底は昇降機につながっていて…。


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玄米を貯蔵するタンクに送られて出番を待ちます。


覗き窓の所が茶色くなっているのがわかりますでしょうか。


下から二つ目の窓のあたりで大体30俵(1800Kg)くらいです。


タンクには最大で60俵(3600Kg)入ります。


30Kgの米袋が120袋…何も考えず無心で放り込みます。


出番を迎えた玄米は…。


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この緑色の大きな機械に投入されます。


精米機です。


緑の部分が精米機の本体で、上に据え付けられているのは精米タンクです。


まず初めに精米タンクにお米が送られて、重さを測った後に緑の精米機へと落ちていきます。


落ちたお米はほんの少し削られた後、昇降機で再び精米タンクに戻ります。


これを何度も繰り返して精米していく仕組みです。


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このズングリとした部分に、バームクーヘンのような形の金剛ロール…砥石が入っています。


回転する砥石とそれを覆う金属カバーの隙間をお米が通り抜け、徐々に削られていきます。


砥石の回転速度が早すぎると米が熱を持ち、割れやすくなるのでゆっくりじっくり回します。


40℃近くまで熱を持つと、自動的に米が送られなくなるセンサーが付いていたりします。


熱は精米の大敵です。


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大体70%(玄米の30%を削る)精米だと一日、60%くらいになると2日、50%だと3日間、回しっぱなしの精米機。


精米中はこの覗き窓から米の具合を確認します。


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写真撮影時は動いておりませんでした。


パカっと開いた抵抗蓋の奥にあるのが金剛ロールです、青っぽいのが見えますでしょうか。


この写真だと分かりづらいですが、ダイアモンドの配合された非常に大きい砥石です。


今年はこれを交換する機会がありましたが、大変な作業でした…。


おかげで今期はよく削ってくれています。


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精米が終わると、白米タンクに移されます。


 


八街産の酒米は68%精米(32%を削りました)の精白米となり、ここで再び出番を待ちます。


すぐに使いたくても使うことはできません。


精米後、一週間くらいはお米に休憩時間を与えて落ち着かせます。


すぐに使ってしまうと水に触れた途端、ボロボロに割れてしまうのです。


なので精米所は工場長の作成した計画のもと、使いたい時に使えるように予定を立ててお米を精米しています。


最低でも使う一週間前には精米を終えているのがベストです!


 


所々省略しましたが、いかがだったでしょうか。


精米所は今期分の精米はだいぶ落ち着いてきました。


お米の張り込みがまだ少し残っています…。


腰が痛いです。


 


written by 関口 裕太


 

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